知らないと損!脳の秘密から考えた人間の意志と脳の揺らぎとは?

人に自由意思は存在するのか?

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ある有名な実験を紹介します。
参加者に椅子に座ってもらって、好きな時に手首を動かしてもらう。
この実験では4つのパラメーターが図れる。
認知の指標では、「手を動かそう」とする意図、「動いたな」とわかる知覚
脳の側面では、手を動かす「準備をする」脳活動、実際に指令を出す「指令」の脳活動だ。

まとめると。。。
①動かそう②動いた③準備④指令 となる。

これら4つの順番を計測するとどういう順番で進行したと思いますか?

実は、、、
準備→動かそう→動いた→指令の順番なんだ!!

つまり何が言いたいかというと。
本人が「動かそう」と意図した時は、脳はすでに動かす「準備」を始めているそうです。
0.5~1.0秒くらい前に、最近では7秒も前に準備が始まっている場合もあるといいいます。

もしかしたら
あなたは脳によって自由意思を奪われているのかもしれません。。。。

僕たちは、「何かの行動」を起こした時に本当に自身の自由な意志で選択しているのでしょうか?

何か見えない力によって左右されているのでは?と考えしまいますね。。。

 

脳の活動で動作が予測できてしまうのに自由意思があると言えるのだろうか?

 

では、そもそも

自由の条件とは何か?

①自分の意図が行動結果と一致する。
②意図が行動よりも先にある。
③自分の意図の他に原因が思い当たらない。

上記3つだと定義すると....

 

前回紹介した自由意思の実験では、、、

準備→動かそう→動いた→指令の順番なので。②はクリア。
意図と行動が一致しているので①もクリア。
③は一見引っかかるように見えるが、私たちは「実際に意図よりも先に脳が準備している」ことを知らない。のでクリアしている。

つまり、あの実験のデータは自由の条件を観念的には全て満たしている。と言える!!

僕らは自由である!という感覚が否定されたことにはならないわけである。

ややこしいですが、

この実験結果から、僕らの自由意志は保証されているのです! 

 

ゴルフパットの成否は、脳を見れば予測できる!

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グリーン上でのパターでのカップインの成功と失敗?

たとえ世界最高のプレーヤーでも100%成功するわけではない。
では、なせ彼らは失敗するのだろうか?
結論から言うと・・・

それは『脳のゆらぎ』によるものなんです!

簡単な例では、
「ランプが点灯したら、出来るだけ早くレバーを握ってください」と言う実験を行なった。
毎回レバーを同じ握力で握れないですよね。
絶対に強弱が見られるはずだ。
なぜそのようなことが起きるのかと言うと、、、
これもまた、脳の揺らぎによって生じている。
つまり、ランプが点灯した瞬間の脳の状態をMRIで測定すれば強く握るか、弱く握るかがわかるってわけだ。とういうことは、これを応用すればゴルフパットの成否が予測できるというわけだ!

脳の揺らぎを図る簡易的なものがあれば、いつパットを打った方が成功率が高いか分かりますね。

ゴルフをやるみなさんは、そんなガジェットが出たら嬉しいですね!

脳はどうやって出力しているか?

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脳の計算方法とは、、、

「入力+揺らぎ=出力」これで決まってる。

たとえは、同じ入力刺激を与えても、毎回別のニューロンの組み合わせが活動するんだ。
つまり、入ってくる情報は変わらないけど計算の結果が異なると言うことだ!
これこそが、脳回路の本質なんだ。
PCではこんなこと起こりえないしこんなPCは使いもんにならないよね。
なぜこうなってしまうのかと言うと、、、
回路の内部の自発活動である「揺らぎ」によるものだよね。今の時点の「揺らぎ」が分かれば出力を予測できるとも言える!

認知や知覚の「揺らぎ」

前回までは運動に対する脳の「揺らぎ」の影響についてお話ししてきました。

今回は、運動ではなく内面の部分の「知覚」や「認知」についてはどうかと。
トリックアートで考えると。

どちらの絵が心に浮かびましたか?

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老婆ですか? 若い女性ですか?

実は、これも脳をMRIで測定しておけば、どっちの絵が見えるかまで予測することができるんだ!
しかも、これを2~3秒前に言い当てることができる。

すごくないですか!!!

僕らの知覚は見えている情報だけで決定されるのではなくて、内部の「揺らぎ」の状態も強く反映されているのです!

 

「揺らぎ」と「自由」

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脳の「揺らぎ」によって運動や知覚をある程度予測する事ができるという話をしてきました。

揺らぎによって僕たちが左右されているとしたら「自由」とは何なのだろうか。。。

行動したいという「欲求」よりも0.5秒前くらいには、行動の「準備」は始まっている。
しかし、その一方で「準備」から「行動」までは、その0.5秒よりももっと時間がかかる(1.0秒とか1.5秒)

つまり、「行動したくなる」よりも「行動する」ことの方が必ず遅い!
時間的にはまず、欲求が生まれてから、行動をする。

この期間が重要であり、『その行動をしないことにする』ことが可能な時間という意味。
その時間内に行動を起こすことをやめることができる。
例えば、手首を動かしたくなった時、その意図が生まれた経緯には自由はなかった。
動かしたくなるのは自動的だ。
でも、「今回は、動かさない」という拒否権は、まだ僕たちには残っている。

この構図は決して「自由意思」ではない。「準備」から「欲求」が生まれる過程は、自動的なプロセスなので自由はない。。。

では、僕らに残された自由は...?
その意志をかき消すことだから、「自由意思」ではなく「自由否定」になるのではないでしょうか。

自由否定について考えていく

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僕らの「心」の構造が少し見えてきたのではないでしょうか?
自由否定が鍵を握っているんです。

子供で例えると。。。
友達のことを強く殴ってしまったり、面と向かって悪口を言ったりと、自由否定がヘタなんです!

大人になると行動の衝動を「否定」できるようになる。

止めることができる!

僕らでも太っている人を見ると「太っているな」って思うよね。というか思ってしまうんだ。
そこに自由はない。でも口に出すのはやめておく。それが大人の態度。
つまり、人間的に成長するということは自由否定が上達するということと絡んでくるのではないでしょうか?
もし、お子さんが騒いでいたとしても
「自由否定がまだ上手くないんだなぁ」って思ってくださいね!

 

 

脳の揺らぎは?

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今まで自由や思考について考えてきました。

毎回そこに出てくる「脳の揺らぎ」とは何か?
ゴルフのパターで考えると、、、
揺らぎによってパターを外すことがある。という話をしました。

 

では、「揺らぎ」とは何の役に立っているのだろうか・・・?

脳は、必然的に揺らいでいるのだが、それはいいことなのか? 悪いことなのか?
実は様々な場面で役に立っているのだ!

そのうちの3つの役割についてお伝えしたい。
①効率よく正解に近づく(最適解への接近)
②弱いシグナルを増幅する(確率共振)
③創発のためのエネルギー源
である!

脳の揺らぎの実験

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ある一つの実験を紹介します。

スロットマシーンを使用した実験だ。
参加者はスロットを何回か試し、一番当たると思ったらあとはそれをやるようになる。
この実験では、スロットの当たる確率が時間経過とともに徐々に変化するように設定してあるんだ。

最初に最も当たる台を選んで、それをずっとやり続ける戦略では知らずしらずのうちに損をしている可能性もある。
そんな時、ふと「台を変えてみようかな」と思い至るのは、きっとノイズのなせるワザなんではないか。
時にはマンネリを外して非合理なこと、非合目的なことを試す必要があるわけで、そんな行動を促すようなノイズが、脳回路には用意されている。

僕らの行動は、よく考えてみると、情報の「利用」と「収集」という二つに集約される。

情報の利用とは、、、
このスロットが一番いいから、今回もこれを使う!

情報の収集とは、、、
もっと他にいいものがないか?
と新たな情報を集めることだ!

この二つの行動がシーソーのように交互に入れ替わる。
これを実現し、そのタイミングを生み出しているのは脳の揺らぎだ!!!

ノイズにより行動に多様性が生まれ、変化する環境にうまく適応したり、より適切な答えを見つけたりできるとういわけだ。。。

ノイズを秩序に利用する・・・

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脳は、ノイズをエネルギーに変えて秩序ある世界を生成する。
脳によって生じたノイズ(揺らぎ)は、神経回路によって整序され活動が整えられてくるんだ。

脳は、自分でノイズを作っては形付け、またノイズを作っては形付けということを自分自身でやっている。
こんな風にノイズを利用して秩序だった世界を生成しているんだ!!

つまり、、、
ノイズは、脳の駆動力の源!エネルギー源なのです!

脳は省エネなの?

 

「脳」は身体の中ではエネルギー消費の多い臓器である。
重量で言えば、脳は体重のわずか2%にすぎないけれど、エネルギー量は全体の20%以上になる。

そんな数値を見ると「脳は大食らいである」かに思われる。
しかし、具体的に見ると実際に使用しているのは、1日400キロカロリーにすぎない。

つまり、身体はすごく効率よくできていて絶対エネルギー量で考えたら、そこらへんの家庭用電気機器より随分と少ない。
400キロカロリーといったら電力量で言えば、たった20ワット程度である。
そんな電力では性能の低いpcすら駆動することができない。
熱電球レベル。とても暗いですねぇ笑
そう考えると、1000億個もあると言われているニューロンを作動させるにしては、余りにも稼働エネルギーが少なすぎる!!!

そんな少ない栄養で、なぜ脳は差し障りなく働くことができるのか?

それは前回にお伝えした通り
自然発生しているノイズを利用しているからなんだ!

脳ってすげー!! 人ってすげー作りですよね!

コロナよりやばい..