多発性硬化症の最新研究とその環境要因とは?僕たちが気をつけるべき腸内環境

多発性硬化症の最新治療

 

Neurology誌に掲載されている

National Institutes of HealthにおけるNational Institute of Allergy and Infectious Diseasesによると、免疫機能リセット・自己幹細胞移植により、多発性硬化症患者の脳病変進行を遅らせ、症状を抑えることができると報告されている。

高度免疫抑制を行った上で患者自身の幹細胞を移植するこの治療の結果、多発性硬化症の患者の70%が薬を服用することなく5年間症状から解放されているようだ。

 

約70%ですよ!すごい!

 

この自己造血幹細胞移植治療は、再発・寛解を繰り返している24名の患者を対象に行われたもので、患者は26歳から52歳であった。患者の多くで症状抑制が見られたばかりでなく、何人かの患者では運動機能の回復も見られた。長期の薬物療法より単回の自己造血幹細胞移植の方が有効なのではないかと考えられる。

難病と言われている多発性硬化症

新しい治療法が生まれるのは喜ばしいことですよね!

 

 

多発性硬化症の要因はあなたの腸内環境にある?

では、そもそもなぜ多発性硬化症になってしまうのだろうか...

多発性硬化症の発症に関する環境要因として、近年、欧米型食生活による腸内環境の変化が関与していることが注目されている。

多発性硬化症の動物モデルでは、腸内細菌を変化させることによって病態が変化することが証明されている。

 

 

手足が動かなくなる?! 恐ろしい多発性硬化症の症状は?

視力の低下、四肢の筋力低下、知覚異常などの症状の再発を繰り返す神経難病で、大脳白質、視神経、脳幹部、脊髄などに炎症性脱髄病変が多発する疾患だ。

以前は、ウイルス感染説が議論されていたが、現在では自己免疫疾患であることが定説となっている。

なぜなら、多発性硬化症の発症に関連する100種類以上の遺伝子の半分以上が細胞性免疫に関係していることや、T細胞の体内移動を抑制する治療薬が有効であるからだ。

 

 

 

 

日本では多発性硬化症の患者数が10倍に増加!

多発性硬化症は世界中で約250万人の患者数が推定されている。
欧米白人に多く、日本人を含むアジア人はまれであったのだが、なんとここ30年で日本での患者数は約10倍に増加していることから環境要因の重要性が認識されてきている。

 

 

人の腸の役割

人間の腸には、100兆個以上の腸内細菌が常在している。
腸内細菌は、人と共生関係にあり食べ物の消化を助けるだけでなく、人体で最大の免疫系である腸管免疫系の発達と調整を担っているのだ!

先ほどもお伝えしたが、多発性硬化症はT細胞に関係する治療薬が効果的であることや日本での爆発的な患者数の増加から多発性硬化症と腸内環境について研究する施設が増加してきており新たな知見が次々と判明してきている。

 

ある論文によると
健常者と多発性硬化症を比較すると、腸内細菌の細菌構造が健常者の均一性と比べ有意な偏位があることが判明したと報告されている。

 

腸内環境の異常が
多発性硬化症の環境要因である可能性が指摘されたのだ!

 

 

 

腸内環境に影響を与えるのは、実はあなたの生活習慣

腸内細菌はあなたと共生している。
つまり、あなたの食生活や運動習慣が腸内細菌に大きな影響を与えているのだ!

最近の研究では、標準体型の人と肥満者でも腸内細菌構造に違いがあることがわかってきている。
これは、食生活による腸内細菌のバランスの変化によると考えられている。

 

 

あなたのメンタルも腸内環境には影響を及ぼす

食生活のみが、腸内環境に影響を与えるのではない。
胃酸や胆汁など消化の際に働く、これらの消化液が過剰に分泌してしまい腸内のpHを変化させてしまうことも腸内環境を悪化させる要因と考えられている。

 

つまり、ストレスだ!

 

メンタル的なストレスが胃酸や胆汁のコントロールを狂わせる
ストレスで胃がキリキリしたり、ひどいと胃潰瘍になることを聞いたことがあるだろう。

実はこれは、胃だけに問題が出ているのではない。
当然、胃に続く小腸・大腸にも多大な影響を与えているのだ!

 

 

 

腸内環境についての研究は近年飛躍的に進んでいる

これは、研究機器の進化や培養技術の向上などが関係している。
実際に腸内環境の重要性が叫ばれてきたことで、腸内環境を研究する人数が増えていることが大きな要因だろう。
まだまだ、発展途上の腸内環境に関する研究だが、腸内環境の異常はたくさんの病気の原因になっている事は間違いない!

 

今のうちから、あなたの腸内環境を整える生活をしてみては?
腸内環境は人体最大の免疫である腸管免疫を構成しているのだから。