中尾翔太(FANTASTICS)
早すぎる死にメンバーやファンの深い悲しみ

今年3月に胃がん治療に専念するため活動を休止していたEXILE TRIBEの9人組パフォーマー集団・FANTASTICSのメンバー中尾翔太さんが6日、亡くなった。享年22歳だった。8日、所属事務所のLDHが公式サイトなどで発表した。

公式ホームページでは、「7月6日 午前7時23分に息を引き取りました」とした上で、「今は遠い場所にいますがまたいつの日か一緒にふざけたり踊ったりたくさん笑おう。」と前向きな言葉と、メンバーそれぞれのコメントも寄せられています。

 

 

22歳という若さで胃がんという衝撃

昨年末に体調不良を覚えた中尾さんは、精密検査の結果で胃がんが見つかり、今年3月に公表。「突然の事で最初は戸惑いましたが、徐々に現実を受け止めこの病気と闘って行こうと決意しました!」と前向きな意思を示し、「絶対に勝ちます! 待っていてください! 引き続き応援よろしくお願いします!」と復活を誓っていたが、悲しみの報告となってしまった。

中尾翔太(FANTASTICS)さんは、若いのに心の強い人ですね。

 

中尾翔太(FANTASTICS)さんを苦しめたスキルス胃がんとは

一般的なイメージとしては、進行が早く若くして胃がんで亡くなる人に多いイメージではないでしょうか。

 

胃がんの多くは「高分化腺がん」と呼ばれるタイプで、粘膜の表面に隆起しゆっくりと塊を作って大きくなります。ところが、スキルス胃がんは「低分化腺がん」で、塊を作らずに、バラバラと腹膜の中や離れた臓器に簡単に広がる性質があります
スキルス胃がんは胃の粘膜の下に隠れて広がることがあります。内視鏡では粘膜の表面しか見えないので、スキルス胃がんがあっても正常な粘膜や胃炎と区別が難しい場合があります。

スキルス胃がんは、このように一般的な胃がんとは異なり、非常に進行が早い特徴がある。

また、胃炎と誤って診断されることもあり発見が遅れるリスクのあるガンなのである。

 

スキルス胃がんの症状は?

スキルス胃がんの症状は、吐き気、食思不振、体重減少などです。
自覚的な症状としては、「飲み込みづらく喉に突っかかる」とか、「喉にフタをされている感じがする」などと話される方が多い印象です。

スキルス胃がんのスキルスはギリシャ語で「硬い」という意味だそうです。

スキルス胃がんは、進行すると胃が陶器のようになるといいいます。
スキルス胃がんは胃の壁の中で広がっていきます。進行すると胃の壁の多くががんに侵されている状態になります。その状態では胃は固くなり、胃が広がらなくなったりします。そのため食事が少ししか食べられなくなり体重が減少したりします。

「食欲不振、体重減少」などの自覚症状があるというように、中尾翔太(FANTASTICS)さんは痩せていたといった情報もあります

 

スキルス胃がんの余命は?

スキルス胃がんの生存率は、普通の胃がんと比較すると圧倒的に低いと言われています。

スキルス胃がん その他の胃がん
ステージ 5年生存率% 5年生存率%
ステージI 87.7% 88.2%
ステージⅡ 30.4% 51.8%
ステージⅢ 6.3% 48.3%
ステージⅣ 4.9% 10.7%

少し古いデータですが、スキルス胃がんでは末期に近づくことで生存率が著しく低下していますね。

やはり、早期発見が重要です!

 

スキルス胃がんが疑わしい・・・どんな検査する?

レントゲンや胃カメラ、超音波、MRI、PET、審査腹腔鏡など

様々な検査がありますが、中でも生検は最も信頼性の高い検査となっています。

胃がんの診断を確定する時に使う検査になります。

胃カメラの先は小さな器具を送り出して操作できるようにできており、胃の壁から組織を切り取ることができます。

その切り取った体の組織を取り出して調べる検査生検と言います。

生検では、組織を顕微鏡で観察して、正常な胃の組織と違った特徴がないかを調べます。
生検は1個1個の細胞の特徴や細胞の並びかたなど多くの情報が得られ、最も信頼性の高い検査なのです。
生検で胃がんが見つかれば胃がんの診断が確定するので、スキルス胃がんの診断にも生検は非常に重要だと言われています。

 

若年性胃がんの原因や予防についてはこちらの記事で。

 

 

最後に

他のがんと比べ、スキルス胃がんの情報は豊富にあるとは言えない。

どんな病気においてもそうだが、早期発見のためには正しい情報をいかに早く知るかが重要である。

簡単に正しい情報へアクセスできること。
治療法や臨床試験などのすべての情報が素早く平等に提供されること。
スキルス胃がんそのものの知識が広まること。

これらが整っていくことで、
若くしてスキルス胃がんで苦しめられる人達が少しでも減っていくのではないでしょうか?

 

病院に求めたいことは

今の日本では手術や抗癌剤、自然療法など治療の選択肢はいくつかあります。
そんな中で自分が選んだ治療結果が悪ければ、「自分が選ばなかった道のほうがよかったんじゃないか」と思ってしまうものです。

だからこそ、担当医は最初に病気のことをわかりやすく説明して、正しい情報を知る機会を平等に与えてほしいですね。

ネットだけでなく、一般紙にも「奇跡の治療法」を謳った書籍やイベントの広告が載っています。現実をしっかり受け止めないと、民間療法やサプリメントに走ったり、治療をしないという選択をしてしまったりするかもしれない。

もちろん、どんな治療法であっても治りさえすればいいと僕は思う。

しかし、少ない情報から無理矢理選ぶのではなく
たくさんの情報を吟味して自分が正しいと信じられる治療法を選択することも病気というものを克服することにおいては、大切なのではないかと思います。